- 2016-03-02 (水) 21:14
- ネット/Webサービス

NTTドコモは3月2日、ネットワーク戦略に関する説明会において、下り(受信)最大375Mbpsを実現する「PREMIUM 4G」高速化を6月めどに提供開始すると発表しました。
あわせて、新たに認可された3.5GHz帯で始める「TDD (時分割多重)」方式LTEとの併用による下り最大370Mbpsの通信サービスも同時期に実現。
※それぞれ、対応端末や提供エリアに条件がありますので注意。
■「PREMIUM 4G」高速化
「PREMIUM 4G」は、LTE-Advancedを用いたNTTドコモの通信サービス。
複数周波数帯域を束ねるキャリアアグリゲーション(CA)技術で高速化しており、現在は2GHz帯 + 1.5GHz帯 + 800MHz帯の3帯域を束ねて下り最大300Mbpsでサービスを提供しています。
今回の高速化発表では、フルLTE化によるCA強化で2GHz帯(下り最大112.5Mbps) + 1.7GHz帯(下り最大150Mbps) + 800MHz帯(下り最大112.5Mbps) という組み合わせで375Mbpsを実現するものです。
開始当初は、東京・山手線主要駅周辺など、利用者が特に多いエリアで提供をはじめ、実効速度の引き上げを図っていく計画。
現行: 下り最大300Mbps
- 2GHz帯 (下り最大112.5Mbps)
- 1.5GHz帯 (下り最大112.5Mbps)
- 800MHz帯 (下り最大75Mbps)
6月開始: 下り最大375Mbps (一部エリア限定)
- 2GHz帯 (下り最大112.5Mbps)
- 1.7GHz帯 (下り最大150Mbps) [フルLTE]
- 800MHz帯 (下り最大112.5Mbps) [フルLTE]
※800MHz帯のフルLTE化は一部エリアのみ。それ以外のエリアは337.5Mbps。

■3.5GHz帯の活用 TDD+FDD併用で下り最大370Mbps
2014年12月に新たに認可された3.5GHz帯を追加。
NTTドコモでは、高度化C-RAN技術をベースにTDD方式とFDD方式のCA技術の開発を進めており、2016年2月の屋外環境通信試験において受信時340Mbpsのデータ通信に成功。
今回の3.5GHz帯を利用した受信時最大370Mbpsの通信サービスは、駅周辺や大規模商業施設等の通信トラフィックが多いエリアにおいても、より快適で安定した高速通信を利用できるよう、通信トラフィックの逼迫したエリアから導入を計画。

今後は、MIMO高度化により下り最大500Mbps超サービスを2017年度頃に実現し、さらに5G早期導入を目指していくとのこと。
このほか、東日本大震災からおよそ5年を迎えたことを受け、災害に備えた新たな取り組みについて説明。詳しい内容は下記プレスリリースをご覧ください。
▼NTTドコモ – ネットワーク説明会 資料 (2016/03/02)
▼NTTドコモ – 方式が異なるTDDとFDDのキャリアアグリゲーションで受信時最大340Mbpsのデータ通信に成功 -屋外環境で新たな周波数3.5GHzを利用- (2016/03/02)