- 2010-12-29 (水) 19:19
- 書籍/出版
2010年12月29日、毎日jp (毎日新聞) で「電子書籍:世界標準、日本語も対応 EPUB縦書き可能に」という記事が掲載されました。予定では年内にドラフト仕様が決まって2011年5月に最終仕様が勧告されるタイムラインになっており、毎日jp記事でも「2011年5月正式対応」と変わりないようでなにより(*’-‘)。
日本国内の動きとして、日本電子出版協会 (JEPA) が今年4月にEPUB日本語要求仕様案を策定 して IDPF に提案。IDPF WG にていくつかのサブグループにわかれて策定作業が進められています。
EPUB 3.0 策定状況については、Google Codeの epub-revision で閲覧できます。最新は、2010年12月16日の Editors Draft #2 。
内容的には以前から伝えられているように、EPUB 3.0 で日本語特有の縦書き / 句読点の禁則処理 / ルビ表記への対応や、日本語と同様に縦書きの中国語、そして右から左へ書くアラビア語やヘブライ語に対応とのことです。
EPUB策定作業について詳しくは、Publickeyさんのブログや、builder by ZDNet Japan「電子書籍をEPUBで作る」特集などをご覧ください。
- Publickey: CSS3が日本語の禁則処理、傍点、縦書きなど対応へ、ドラフト公開 (2010/10/04)
- Publickey: EPUB仕様策定の当事者たちが語る。EPUBとは何か、歴史的経緯と最新の進捗状況 (2010/11/17)
- builder: 現時点での「日本語向けEPUB進捗状況」をまとめる (2010/11/17)
- builder: 来るべき「EPUB 3.0」を整理する(1) (2010/12/17)
さてさて、新聞記事により一般の方にも広く知られることとなったわけで、今まで興味持っていなかった/知らなかった業界や企業も、何か動きだすかなぁとか気になるところです。
【Update】IDPFが2011年5月23日、EPUB3仕様をリリースしました。
→EPUB 3 Proposed Specification Released (2011/05/23)